民医連新聞

2013年11月18日

憲法なう(6) 日本国憲法の誕生(2)

 GHQは新聞報道で政府の試案を知り、その内容に衝撃を受け、落胆しました。敗戦時に「自由と平和を重んじる民主主義国家に生まれ変わる」と約束 したはずの日本政府が考えた憲法の試案では、依然として天皇が国の統治者で、国民の基本的人権は十分に保障されたものではなく、明治憲法と大差ない内容 だったからです。
 「日本政府に丸投げしたままではいい憲法は作れない」と悟ったGHQは、華族(貴族)制度の廃止や平和主義などを基本原則にすえ、日本の民間人が作った 試案(憲法研究会の「憲法草案要綱」など)を参考にしつつ、GHQ草案と呼ばれる試案を作成して、日本政府に提示しました。
 この草案をもとにGHQと日本政府が折衝を重ね、ようやく日本政府の試案が完成したのでした。

明日の自由を守る若手弁護士の会

(民医連新聞 第1560号 2013年11月18日)

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