民医連新聞

2013年11月4日

私のお仕事 福祉用具専門相談員

 多彩な職種が働く民医連事業所。それぞれが専門性ややりがいを語る連載。8回目は福祉用具専門相談員です。

 福祉用具専門相談員は、介護保険制度の下で福祉用具の貸与をする事業所で働いています。利用者が福祉用具を購入したりレンタルする際、その相談に乗る仕事です。
 さまざまな福祉用具の中から、利用者にとって最適な用具を選び、使い方のアドバイスなども行います

利用者の身体状況を見て用具を選定

 「福祉用具」とひとことで言っても、多種多様。レンタル対象となる車いすや特殊寝台、手すりや歩行器等もあれば、購入対象となるポータブルトイレや入浴補助用品もあります。ほかにも介護用シューズや寝巻き、障がいがあっても使いやすい自助具などです。
 利用者に適切なアドバイスを行うためには、用具の機能、使い勝手、利用者の身体の残存機能など、多方面から考慮しなければならず、知識や経験が必要です。
 また、たんに用具を選定し納入、定期点検を行うだけではなく、本人・家族の生活実態を把握し、困りごとや日頃の介護相談の中から支援につながる糸口があ れば、他職種と情報を共有します。ここ数年、利用者の退院前訪問に同行することも多くなり、ケアマネジャーはもちろんPT・OT、訪問看護師や介護職員な どと、情報の共有を図りながら業務にあたっています。利用者をより良い生活に導く一員なのです。

在宅生活をささえる民医連職員の一員

 利用者のお宅に訪問して、生活動線を考慮しながら用具を選定することもあります。近年、独居や老老世帯が増加している実感がありますが、そのような利用者宅に訪問すると孫のようにあたたかく迎えていただき、利用者の笑顔にこちらが癒されています。
 “利用者ときちんと向き合える”“本人・家族の生活がより良くなるようにみんなで考えられる”“共同組織の仲間といっしょに働ける”ということの意義が 理解できてきた今、誇りを持って仕事にとりくめているように感じます。
 在宅生活を支援する一人として、今後も地域に寄り添っていきたいと思います。(群馬保健企画・あおば薬局前橋店 岩丸益子)

(民医連新聞 第1559号 2013年11月4日)

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