民医連新聞

2013年10月7日

憲法なう(3) 憲法の歴史(2)

 “王様を縛る約束”の発展は、一八世紀末のフランスで一つの山場を迎えます。この頃、「人は誰でも、生まれながらにして自由かつ平等である」という思想(天賦人権論)が唱えられるようになっていました。
 この思想の影響を受けて、「人がもともと持っている自由や権利を権力が侵害することを防ぐために、憲法で権力を縛るのだ」と考える“立憲主義”が誕生し たのです。法律は国家権力が国民を縛るために定めますが、反対に憲法は国家権力を縛り自由や権利を守る役割を果たす、ということです。
 この立憲主義が実って完成したのが、有名な「フランス人権宣言」です。フランス人権宣言には、現代にも生きる重要な文言が書き込まれているのですが…。それはまた次回に。

明日の自由を守る若手弁護士の会

(民医連新聞 第1557号 2013年10月7日)

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