民医連新聞

2013年7月15日

もんじゅ君のエネルギーのおはなし 第5回 参院選、エネルギー問題はおおきな争点 文・絵 もんじゅ君

 こんにちは。もんじゅ君です。7月21日は参院選の投票日。今回の選挙ではエネルギー問題もおおきなひとつのテーマだね。どんな感じなんだろう?

衆院選の公約はどうなった?

 エネルギー政策について各党がドドンと公約をかかげていたのは、去年12月の衆院選もおなじ。じつはあのとき、自民党さんは「原子力に依存しなくてもよい経済・社会構造の確立をめざす」といっていたんだよ。
 けれどいまでは再稼働にも積極的で、安倍首相はトルコ、東欧、ブラジルなどをあいてに原発の輸出をすすめていたりと、バリバリ推進しているの。脱原発の 公約がなぜ変わっちゃったのか、説明がないままにつぎの選挙がきたことにはモヤモヤしちゃいますだよ。

立地自治体の揺れる気持ち

 原発のことをいちばん気にかけているのは、きっと立地自治体の人たち。原発のたくさんある新潟や福井の候補のなかには「ふくいち君の事故原因も解明しないうちに再稼働だなんてあぶない」という人もいれば「地元経済のために再稼働を」という人もいるみたい。
 けれど、福島の候補者は6人中5人がハッキリと再稼働に反対していて、のこる1人の自民党さんもノーコメントのままでいるの。
 これは事故の被害を今も被りつづけている土地だからこその、原発へのほんとうにリアリティーある姿勢なんじゃないかと思うよ。

各党の姿勢をみくらべてみよう

 もちろん選挙には経済や医療、教育などいろんなポイントがある。最近は新聞社のウェブサイトで、各党の公約をくらべる一覧表をのせているところもあるから、そういったものでチェックしてみるのがおすすめ。
 エネルギー問題も再稼働だけじゃなく、自然エネルギーをどう伸ばすか、将来的なエネルギーのポートフォリオ(発電の割合)はどうするかなど、たくさんの 観点があるよね。自分なりに信頼できる政策はどれなのかを意識してみると、選挙もおもしろくなるかも。

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もんじゅ君/高速増殖炉。エネルギー問題のやさしいニュース解説で知られ、ツイッター(@monjukun)のフォロワーは10万人超。著書に『おしえて!もんじゅ君』(平凡社)など。公式サイト:http://monjukun.com

(民医連新聞 第1552号 2013年7月15日)

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