民医連新聞

2002年10月21日

医療活動を見なおす機会に/静岡健康企画ことぶき薬局 加藤 剛(薬剤師)

 静岡民医連には、4保険調剤薬局、1病院薬局があり、それぞれの薬局で宣言をつくりました。そして、2002年1月の薬局全職員交流集会の場で各薬局の宣言(案)を発表しました。
 県連と薬局法人役員会の提起を、最初は大変な思いで受け止め、昨年の秋から地域の特性・実情を知る事として全職員の「気になる患者訪問」を実施しました。この「気になる患者訪問」は今も継続されています。
 また「静岡民医連の保険薬局の生い立ち」や、「果たしてきた役割について」討議しつつ、全職員が「私の職場レポート」と題し、業務の中での達成点と課題を報告・論議しました。
 部会では「綱領」について学習会を開き、「綱領があれば宣言は不要なのでは?」などの疑問がだされましたが、「ことぶき薬局を身近に感じてもらう事ができるような、そして時代に即した意思表示として宣言は必要だ」とまとまりました。
 全職員交流集会の中で、各薬局で準備してきた医療福祉宣言(案)を発表しあい、各薬局の不足な点や地域性などを確認、議論しました。
 印象的だったのは「『薬害問題』もすでに起きてしまった薬害が問題なのか?」「今後どのようにとりくむかの姿勢が大切なのか?」など細かいニュアンスや 薬局活動の違いなども知ることが出来ました。また、定期的な改定の必要性なども出されました。
 今回「宣言」をつくることを通して、私たちの医療活動を見直すことができた事は、大きな成果だったと思います。現在、「宣言」を体現できるように全職員で努力しています。
 ことぶき薬局の宣言は、薬局での待ち時間の中で眺めていただける簡潔でわかりやすい言葉を選びました。どの項目も同じ重みを持っています。ただし、初め の項目の「患者様の日常生活にたった薬局を目指します」は「地域の中で一番身近な医療機関でありたい」という気持ちを込め最初にあげました。

【ことぶき薬局の医療福祉宣言】
1、 患者様の日常生活にたった薬局を目指します
1、私たちは、常に笑顔を忘れずに適切で迅速な対応に務めます
1、 私たちは,国民の社会保障の充実のために取り組みます
1、 地域の医療福祉施設と連携し安全で適切な医薬品を提供します
1、 薬を正しく評価し薬害問題については積極的にかかわります
1、 地域の人々と共に安心して住み続けられる町づくりを目指し、健康を守る運動を進めます
1、 医療・介護・福祉において地域の相談窓口として働きます

(民医連新聞2002年10月21日/1290号)

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