民医連新聞

2013年4月15日

〈民医連〉薬学生セミナー 初めて開催

 三月二三~二四日、全日本民医連は宮城県で薬学生セミナーを開きました。民医連の奨学生やつながりのある薬学生を対象にした初めての企画です。被災地の 現状に心を寄せ、民医連の薬剤活動への理解を深めることが目的。三二県連から一一二人の薬学生を含む一八四人が参加しました。
 一日目は全日本民医連薬剤部の金田早苗理事が、東日本大震災時に被災地の薬剤師がどう活動したかを報告。多くの薬局が被災し、薬不足が起きる中で慢性疾 患の患者さんが押し寄せたエピソードを紹介し「被災時の薬剤師の役割は大きくなる」と報告しました。
 津波の被害が大きかった石巻を歩いた学生たちは、二年を経ても復興がすすまない現況を学びました。
 二日目は先輩薬剤師が講演。民医連の活動の魅力や在宅医療、チーム医療における薬剤師の役割などを語りました。また、経済的困難で薬代が出せない患者さんのケースなども紹介されました。
 グループワークでは薬学生が目指す薬剤師像や被災地の感想などを交流。「経済的理由で薬が飲めない人がいるのが驚き」「震災で薬が飲めなくなる怖さを 知った」「薬局に安心して来てもらえるように、患者さんに寄り添える薬剤師になりたい」という声が出ました。(矢作史考記者)

(民医連新聞 第1546号 2013年4月15日)

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