民医連新聞

2012年12月3日

2012総選挙 国政に届けたいコト!

 総選挙の投票日が12月16日に迫りました。3年前「コンクリートから人へ」を掲げ、期待を集めた民主党が、自民党から政権交代したものの…アナタはどうみていますか?いまの政治。各地の民医連の仲間に、国政に届けたいと思うコト、話してもらいました。

もっと医療に財源を

千葉(東京民医連)東葛病院医師 武田悟秋さん

 昨年から病院で無低診を始め、医療費に苦しむ患者さんの姿が今まで以上に鮮明です。夫婦でがんだが治療費がなく、化学治療は妻一人しか受けていなかったケースも…。また、医師不足の解決は、付け焼き刃では間に合いません。医療にもっと財源を! 全然足りてません!

脱原発の日本に!

福島・わたり病院看護師 幕田恵美さん、後藤里美さん

 一七万人が参加した七月の脱原発集会に参加しました。これだけの人が声をあげているのに、 脱原発へ明確な意志表示をしない政府はおかしい。放射線量の高い地域から避難してきた人たちは、長い仮設住宅での生活に参ってしまい、アルコール依存症や うつ状態の方が増えています。原発は廃炉しかありません。(幕田)
 一歳の長女は屋外で遊んだことがありません。先日、初めて屋内の砂場に連れだしましたが、足の裏の砂の感覚を嫌がりました。私たちには日常だったこと が、子どもには非日常になってしまったのが悔しい。放射能を気にしないで生活ができる環境を取り戻してほしい。復興予算の流用には、怒りがこみ上げてきま した。選挙では、福島県民の声を拾って復興に努めてくれる人を選びたい。(後藤)

被災地を見捨てないで

みやぎ保健企画事務 丹藤広子さん

 東日本大震災から二度目の冬。被災地では沿岸部を中心にいまも手つかずの状態のエリアも多 く、仮設住宅での暮らしを思うと胸が痛みます。消費税増税や生活保護改悪などで、人々を追い詰めるのでなく、人の繋がりやいのちを大切にする政治に転換し てほしい。復興予算の使い方も疑問。被災者に手をさしのべるのが政治の役目ではないのですか? 政治に嫌気がさした人も多いのではないかと思いますが、投 票に行きましょう。私たちの大切な権利です。

消費税増税ありえへん

京都・山科健康友の会 岸本雅恵さん、敬子さん

 祖母と孫で牛乳店を営業。消費税増税、ありえへん。税率が5%に上がった時、価格に転嫁せ ず店でかぶりました。値上げすれば確実にお客さんが離れるから。いま、安否確認を兼ねて牛乳宅配を依頼される高齢世帯が増えています。私たちはそんな役割 も担っていますが、10%ではやっていけません。

TPP参加ノーを

大阪・あおぞら薬局薬剤師 宇都宮励子さん

 同じお薬でも日本よりアメリカの方が高いという国際比較があります。日本がTPPに参加すると薬価がもっと高くなる恐れが。いまでも多くの患者さんがお薬代に苦労されているのに、これ以上の負担増は絶対に許せません。TPPに賛成する政治家はノーです。

沖縄の声聞いて

沖縄民医連事務 塩塚拓さん

 3年4カ月ぶりの国政選挙。沖縄では、オスプレイの強行配備以降も米兵による暴行事件や傷 害事件が頻発し、県民は怒りの声を上げています。もっと沖縄の声に耳を傾けてくれる政権になることを期待します。国民に寄り添うのは国の義務。もっともっ と沖縄の現状を問題視してほしい、悲鳴を聞いてほしい。

(民医連新聞 第1537号 2012年12月3日)

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