民医連新聞

2012年9月17日

第11回共同組織活動交流集会in岩手 とりくみ持ち寄り、いま出番 1800人 花巻で

 第一一回共同組織活動交流集会は、津波で甚大な被害を受けた陸前高田市(岩手)の勇壮な氷上太鼓で幕を開けました。岩手民医連の尾形文智会長、現地実行 委員会の中村優子委員長、岩手県の千葉茂樹副知事(知事代理)、花巻市の藤井廣志総務部長(市長代理)、全日本民医連の藤末衛会長があいさつ。
 基調報告は「あらゆる活動を共同組織とともに」と定めた新綱領のもとで初めて行われる集会であること、「せめぎ合い」の情勢の中で今こそ共同組織の出番 であること、四〇〇万人の会員と『いつでも元気』の一〇万人読者をめざし、今年度中にそれぞれ三六〇万人、六万部の目標を達成しよう、と呼びかけました。
 三上満さんの記念講演と、住民本位の震災復興がテーマのシンポジウムが行われ、水俣病不知火患者会の大石利生会長が支援を訴えました。
 二日目は分科会。平和、健康づくり、まちづくり、脱原発など一〇テーマに分かれ、二五会場で二五三演題を報告。半世紀前に老人・乳児医療費無料化を実現 した沢内村(現・岩手県西和賀町)に学ぶ特別分科会もありました。
 次回開催地の兵庫・東神戸医療互助組合の漁島(りようじま)国弘理事長が「既に四〇〇〇人が入る会場を押さえた。過去最高の規模で成功させましょう」と呼びかけました。
 集会には韓国から民医連の視察に来ていた保健医療団体「ギルバット」のメンバー六人も参加。医学部五年生の池恩惠(チ・ウネ)さんは「韓国で民主的な医 療活動をするには、まず、制度の改善が先と思ってきた。集会を見学して、何もないところから先輩たちが苦労し、共同組織とともに患者のための医療を実践し ている姿に感銘を受けた。韓国の未来に向け、私もこんな組織をつくってみたい」と話していました。

(民医連新聞 第1532号 2012年9月17日)

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