民医連新聞

2012年4月2日

新職員の皆さん “チーム民医連”にようこそ 藤末衛会長からのメッセージ

 新入職員の皆さんへ、全日本民医連の藤末衛会長からの歓迎の言葉です。

 新しく“チーム民医連”のメンバーになったみなさん。
 人は何よりも家族と自らの健康を大切にしています。その健康に直接かかわり、誇りをもって働ける職場へようこそ。
 決して楽なところではありませんが、やりがいのある職場です。ともに考え、悩み、行動する仲間としてみなさんを歓迎します。

いまなお続く被災地のたたかい

 多くの命を奪い、言葉を失うほどの被害をもたらした東日本大震災・原発事故から一年が経過しました。今なお三〇万人以上の人々が避難生活を送り、被災地では将来への不安を抱えながらも懸命の営みが、そして放射性物質とのたたかいが続いています。
 民医連は、未曾有の災害の始まりから復旧・復興まで常に被災者に寄り添うことを大切にし、すべての人の復興を求めて活動してきました。
 また、大量に放出された放射性物質による健康被害の可能性については、過去に証明された限りある証拠だけにとらわれずに予防原則に基づいた活動をすすめています。
 地震は天災であっても、その被害を大きくしてしまうのは人災です。どこが人災だったのか、そのことを見極め、改善しておくことこそ次の災害への最大の備えです。

大切と感じた事から学び、 行動を

 民医連は、東日本大震災の救援活動を経験して、すべての人が健康に生きてゆくことを人権として国が保障することの重要性をあらためて実感し、そのことを 求めて日本社会に発信しています。すべての被災者の復興、健康権の保障、脱原発、平和、いずれも積極的な行動なしには実現しないものです。ぜひ、あなたが 大切と感じた課題から学び、行動してください。

私たちの活動は世界にもつながる

 経済成長一辺倒では幸福感ある未来が見えない時代となり、福祉、環境、経済の調和あるトライアングルが求められています。
 日本、韓国、台湾、中国など、東アジア地域は経済と高齢化の世界的な中心地域となります。その東アジア地域で最も高齢化がすすむ日本は、後に続く国々の良きモデルとなれるかどうかが問われており、私たちの日々の活動がアジアに、世界につながっています。
 全国の仲間とともにがんばりましょう。

(民医連新聞 第1521号 2012年4月2日)

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