民医連新聞

2012年1月23日

年末レポート 年越し相談会 各地でとりくむ

 2011年末に各地でとりくんだ年越し生活相談会の通信を紹介します。

■ちば派遣村in東葛 賃金未払いなど40人が

 一二月二七日、「ちば派遣村in東葛」が千葉県松戸市で行われました。主催は東葛病院も参加する同実行委員会。五回目の今回は、電話相談含め、約四〇件の相談が寄せられました。
 生活保護受給中の女性は、福祉事務所に「娘に援助してもらえ」と言われるが、娘も闘病中で困っている、と相談。賃金が未払い、住み込みで働いているが、 ひどい働き方で命の危険を感じる…などの相談も。駅前でビラを配るスタッフに「こんなことしたって、仕事はねえんだよ!」と怒りをぶつける人もいました。
 六歳の子を持つ三〇代の女性は、夫が行方不明に。夫の借金がサラ金数社からあると話し、スタッフが弁護士事務所に同行しました。
 初参加の川村満さん(東葛病院・看護師)は、「働いているのに給料が出ないとの相談に驚いた。地域単位でのきめ細かな相談会が大事だと感じた」と言いま す。スタッフの関智子さんは「生活実態が底辺で固定し、いっそう深刻になっている」と話しました。(丸山聡子記者)

■尼崎反貧困よろず相談会 「仕事ない」の相談目立つ

 一二月二四日、「反貧困よろず相談会」を阪神尼崎駅前で実施(主催・同実行委員会)。今回で九回目。尼崎医療生協からは、健康づくり委員、社保平和委員のほか、職員も参加しボランティアは計七四人に。
 相談は一〇件。「仕事がない」が最多。「家がない」というケースも。サラ金、障害年金等の相談もありましたが、その場で解決策を出せました。医療生協の健康チェックは二五人が受けました。(杉山貴士、尼崎医療生協・事務)

■SOSネットワークすわ 100回目の相談会

 一二月二六日、「SOSネットワークすわ」(長野)が相談会を行いました。同会は、〇九年三月に諏訪共立病院相談室が呼びかけた相談会をきっかけに地域の労組や団体などで結成。毎週実施する相談会はこの日一〇〇回目になりました。
 地域には家族連れの出稼ぎ外国人が多く、リーマンショック以降、困窮者が急増。家を失った人の支援や、物資提供に奔走してきました。
 この日の相談は一四件(新規は一件)。物資提供二二セット。次の相談会まで間が空くので通常の倍のコメ五kgや多めの野菜、餅やリンゴ、菓子も提供。地元紙三社が取材しました。
 なお、会の活動は県の「生活困窮者絆再生事業」に認められ、補助金が出ることになりました。(村田洋一、南信勤医協・事務)

■京都・大晦日に炊きだし

 12月31日、京都民医連第二中央病院の職員や地域の労組などでつくる「左京連帯ひろば」が京都市役所前で炊きだしを実施。職員約10人に加え、飛び入りで医学生も。約40人が利用しました。(原田正司、信和会・事務)

(民医連新聞 第1516号 2012年1月23日)

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