医療・福祉関係者のみなさま

2011年11月7日

“いのちまもる”5500人 10.20国民集会・日比谷で

 一〇月二〇日、「いのちまもる10・20国民集会」が東京・日比谷野外音楽堂で行われました。参加者は約五五〇〇人。全日本民医連や保団連、医労連、医療福祉生協連など一四団体の実行委員会が主催しました。白衣姿や「人面ヒマワリ」に扮した参加者も会場に。
 本集会では(1)憲法を活かした住民本位の震災復興、(2)TPP参加反対、(3)脱原発、エネルギー政策の転換、(4)医師、看護師、介護職員等の大 幅増、地域医療の確保、(5)患者・利用者負担軽減、社会保障拡充、の五点を国に求めました。
 最初に、日本医労連の山田真巳子執行委員長が「命に冷たい社会から、命を守る社会に」と訴え。歌手クミコさんの熱唱の後、民主党の山崎摩耶衆議院議員と、日本共産党の田村智子参議院議員がメッセージ。
 壇上では「このままでいいの?! 医療や社会保障・国のありかた」と題し、山田智副会長を進行役にミニシンポが行われました。
 宮城県保険医協会理事長の北村龍男医師は、被災地がもともと医療過疎地だったことをあげ「復興には民間医療機関への公的支援も必要。憲法に沿った復興をしてほしい」と発言。
 看護師の立場から、都立駒込病院の大利英昭さんが長時間労働問題について「二交代の場合、平均一八時間四六分働いているという調査もある。大企業の内部留保を還元し看護師の二〇%増を」と訴えました。
 東京公害患者と家族の会、石川牧子副会長は患者の立場から「国から公害医療費が出るようになってから分かったことがある。医療費のことで心配しなくてい い。医療がなくては生きられない人に国は保障をしっかりしてほしい」と話しました。
 また、福島の母親の立場から「国や自治体からは命を守る姿勢が見えない」と、佐藤晃子さんが発言。
 最後には、参加者が「いのちまもる」と書かれたオレンジ色のタオルを掲げ、厚労省に向けてコール。
 北海道民医連から参加していた看護師(中央病院)は「夜勤で体調を崩す看護師は多い。参加して、自分たちで動かないと何も変わらないと感じた」と。
 集会後は「患者の笑顔はOKOK、過酷な労働NOサンキュー」「安全・安心! OKOK。安全神話はNOサンキュー」などとラップ調のコールもしながらパレードしました。

(民医連新聞 第1511号 2011年11月7日)

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