事業所のある風景

2008年10月15日

東京/立川相互ふれあいクリニック 患者・地域の人々とともに 安全・安心・信頼の医療を

東京・立川で57年の歴史

 クリニックのある東京都立川市は1950~60年代にかけてたたかわれた砂川闘争(米軍立川基地拡張反対闘争)で全国的にも名を馳せた土地です。私たち は1951年にこの地に立川診療所を設立して以来、一貫して患者、地域の人々とともに安全・安心・信頼の医療をすすめてきました。また、広範な市民や友の 会と一緒に、安心して住み続けられるまちづくりや平和運動を旺盛に展開してきました。

友の会と手を携えて

 立川相互ふれあいクリニックは、立川相互病院外来と立川第一相互病院の歴史を引き継ぎ、2003年12月に誕生しました。その誕生に際して、三多摩健康 友の会が大きな役割を果たしました。たとえば、患者から「クリニックのお茶おいしいね」と言われ嬉しくなるときが多々ありますが、一階待合室の友の会コー ナー(無料のお茶サービス、軽食が可能なテーブルを配置)は友の会との話し合いの中から生まれたもので、利用者から大変喜ばれています。 
  この他にも図書コーナー、キッズスペース、待合室における写真展示など、友の会との協同でつくりあげてきました。また、利用委員会や案内・送迎ボランティ アも友の会あってのものです。一階待合室の一等地に友の会・ボランティア室が「でーん」と配置されていますが、これまでの歩みは友の会があったからこそな しえたものといえます。…最近、とってもいい話がありました。クリニックのすぐ側にバス停ができることになったのですが、これも、職員と友の会の長年の運 動が実を結んだものです。

ふれあいクリニックの3つの特色

 当クリニックには3つの特色があります。第一に保健、医療、福祉の総合診療所であることです。具体的には日々の健診活動(受診者数・約1500人/ 月)、外来診療(患者件数・約1万/月)、在宅往診医療(管理患者数約210人/月)の3本柱で、住民のいのちと健康を守っています。第二に、立川相互病 院と連携し、専門的な診断・治療ができる診療所であるということです。第三にまちづくりに役立つ診療所であることです。三多摩健康友の会とともに立川市立 看護学校の存続運動、大気汚染カプセル調査、国保料値上げ反対のたたかい等、立川市や東京都の医療・福祉施策を改善していくためにがんばっていきます。

誕生して4年9カ月、これからが正念場

 いつでも、どこでも、だれでも必要で十分な治療をうけることができるようにというのが私たちの出発点です。お金のあるなしで差別されない医療、一人ひと りの人権が保障される医療、そして、戦争で命が失われることがない社会の実現のために奮闘していきます。来年は5年目に入ります。心がふれあい、病気の痛 みを患者とともに共感できるコミュニケーション力をいっそう強化し、安全・安心・信頼の医療を前進させていきます。
立川相互ふれあいクリニック 事務長 松崎 正人)

「民医連院所のある風景」 『民医連医療』2008年10月号.No.434より

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