民医連新聞

2006年5月1日

許すな! 医療改悪 怒りの声をひろげよう

 国会では四月一二日から、医療制度改革関連法案の審議がはじまりました。全日本民医連はこの日、国会議員要請、県連拡大闘争本部会議を開催しました。

 議員要請には一五県連から約六〇人が参加し、厚生労働委員、地元選出議員に現場の実態を訴えました。

 県連拡大闘争本部会議には、三二県連、約一〇〇人が参加。肥田泰会長が「医療を供給する側、受ける側の両方で深 刻な事態が進行している。医療を前面に小泉構造改革全体とたたかおう」とあいさつ。運動方針の提起、小池晃参院議員の国会情勢報告に続いて、一三県連から 多彩なとりくみが報告されました。

 長瀬文雄事務局長が集会のまとめで、「医療改悪で日本の医療が破壊される。民医連が国民的たたかいの火付け役になろう。宣伝を工夫し、マスコミも活用し、議員へ働きかけを強めよう。五・二七集会を節目に、世論を動かす運動を起こそう!」と訴えました。

発言から

大阪
 今回の議員要請には一二人が参加。一一議員を訪問し、「療養病床問題では自民党の中でもいろんな意見がある」との秘書発言も得ました。

 医療団体と労働組合が共同で署名付チラシを二〇〇万枚作成。団地への全戸配布や、新婦人や民商などの新聞へ折り 込みをお願いしています。受け取りがいいとのことで、ティッシュハガキを一五万個、子供用には風船も五万個用意。土曜日には二時間セスナを飛ばして宣伝も しました。これまでの枠を越えた、大胆な宣伝を計画しています。四・九集会には四〇〇〇人が参加し、団体署名も広がっています。

北海道
 医療改悪反対の往復ハガキを各法人で作成しました。勤医協では、七万枚を共同組織の新聞に折り込み、職能団体に郵送、雪祭り会場で配布したり、一五万枚 を活用しました。第一次集約で一五〇〇枚返信があり、約五割に切実な声が寄せられています。職員と共同組織が同じ方針で議論し、運動をすすめています。

 札幌北区病院では管理部が決意し、全職員集会を開催し、事例報告を行ったり、連日のニュース発行で、職員の動きをつくりました。一人五〇筆の目標をパートも含む全職員の七割以上が達成。五〇〇〇筆を七週間で達成しました。

 社保協では、全道の療養病床のある三四〇病院に団体署名を郵送。一〇六病院から賛同がありました。民医連のない遠軽町の病院からも個人署名一八〇〇筆が寄せられました。

千葉
 船橋二和病院の友の会では、「医療改悪・大増税反対ビデオを見る会」の一〇〇カ所開催をめざしています。開催は、現在まで五〇カ所を超えました。また、 事業所のない地域の班でも学習会を開催し、独自に駅頭宣伝をしています。

 老人クラブ二〇〇カ所以上、地域の全団地自治会、開業医、薬局などにも申し入れを行い、大きな団地では音の宣伝も繰り返しています。署名を何千筆も持ってくる自治会や、三〇、四〇筆もってくる老人クラブもあり、地域共同の運動が広がっています。

 民医連・友の会・労働組合で推進体制をつくり、労働組合では開業医を三八カ所訪問しています。

長野
 二一人で独自に議員要請し、地元の民主党議員三人と議員会館で懇談。その紹介で厚労省の担当官とも交渉しました。

 懸賞つきハガキ・チラシを地元紙に五五万枚折り込み、一〇日間で一二七〇通が返信されました。その六割に切実な声が書きこまれていました。一三〇〇〇筆の署名が寄せられた松本の経験に続き、各地で高齢者団体へ申し入れをすすめています。

山形
 署名ハガキを地元新聞に一一万枚折り込み、三〇秒のラジオスポットを五〇本実施しました。職員が地元紙に医療改悪反対の意見投書をする運動もしています。

新潟
 青年国会行動として、青年七人も参加しました。

 三月二五日に憲法、教育基本法、医療、増税の四点で集会を開き二五〇〇人が結集しました。今後医師六人を含む二〇人で独自に国会要請を予定しています。

富山
 四・九フォーラムを一一〇人で開催し、地元紙の編集デスクがシンポジストで参加しました。同紙は終末期特集で療養病床削減問題もとりあげる予定など、反響がでています。

奈良
 三月一五日の「県民のつどい」開催に際して、全市町村議会に意見書採択を郵送で要請したところ、六市町村で意見書が採択されました。一一〇〇の老人クラ ブへ働きかけ、県内六八病院中、六五病院を訪問しました。療養病床削減問題で新たに全病院訪問を計画しています。

岡山
 民医連七病院の院長名で団体署名を県内一七〇病院に郵送したところ、一六病院から賛同が寄せられました。県南部の病院訪問も計画し、現在二病院を訪問しました。

福岡
 民医連で行った事例運動交流集会を地元テレビと新聞が報道しました。看護問題などで病院に取材も入り、マスコミとのつながりができています。

(民医連新聞 第1379号 2006年5月1日)

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