民医連新聞

2006年2月20日

看護もっと輝きたいの (10)始まる模索 “民医連の看護とは-?”を再確認する場をつくって

 今回は、投稿を二本紹介します。学術集会や研修の機会に、「民医連の看護とは何か?」を、再確認し、交流したという内容です。

「つないでいこう民医連のこころ」テーマに

徳島県民医連看護・介護活動研究交流集会

 徳島では一二月四日、「人権を守る看護~つないでいこう民医連のこころ~」をテーマに、県連看護・介護活動研究交流集会を開催。看護師、介護福祉士ら一三六人が参加しました。
 記念講演には、香川医療生協の看護・人事教育部長の藤井幸子さんを招きました。「患者さんのねがいに寄り添って」と題した講演は、「これが民医連の看 護・介護なんだ」と、聴く者の心に届く暖かい内容でした。
 私たちにも経験のある事例や、私たちならここまで看護できなかったのでは? と考えさせられる事例、話し手も聴き手も涙がこみあげる多くの事例が紹介さ れました。また、多くの人や地域への働きかけ、行政と交渉することなど、事例から運動につなげていく「一職場一事例」のとりくみのヒントもありました。
 看護・介護に関わるスタッフの一年の締めくくりであり、新しい年の課題を自分たちで見つける機会になりました。患者さんから目を離さず、その願いや要求 に、誠意で応えよう、と交流を深めることができました。
 分科会では二六演題が発表。全体会では健生病院の病院機能評価受審と、新しく開設した回復リハ病棟の報告が。また、自治体との共同事業(フィットネス 34)・組合員住宅・介護タクシーの三つの新事業を、組合員さんと力をあわせ展開しているという報告があり、励まされました。
(松浦智恵美、看護委員長)

力あわせて元気な職場に

岡山県民医連看護役職者研修

 一二月一一日、看護役職者研修を行い、一一六人が集まりました。目的は看護をめぐる情勢と民医連の存在意義を学び、役職者が力を合わせて達成感のある職場づくりができるようにすること、です。
 午前中は、全日本民医連の長瀬事務局長の講演「いのちの平等を求めて」でした。参加者からは、「民医連の歴史からいのちについて学ぶことができて、確信 が持てた。何度も涙が出た」、「民医連の看護の真髄をきかされたようで、モヤモヤした思いがきれいに消されたような気持ちになった」、「平和の課題がこれ ほどすっきりと日ごろの仕事のひとつだと思えたことはなかった」などの感想が寄せられています。
 「私のやりたい看護は、いのちの平等を求める民医連にあると確信した」と語った参加者もいました。これまで、大病院の勤務や看護教員、社協なども経験し たベテラン看護師ですが、民医連歴は四年目です。県北の訪問看護ステーションにいる彼女は「地域は絶対的な医療機関不足。住民といっしょに行政に働きかけ たい」と決意を述べ、民医連で長く働いてきた私たちが逆に励まされました。

*    *

 午後は規模ごとに分かれ、情報交換しました。救急外来の二交代制や病棟の固定チームナーシング、介護保険対応、 看護と介護の連携など…。話しあう時間が足りないくらいでした。そして、職場の元気の源は、やはり事例検討、管理者自身が元気で輝くことだ、と確認しあい ました。
 最後に、「看護が輝く大運動本部」を立ち上げ、医労連や看護協会と一致できることで協力しあい、看護現場の実態を世論に訴えていくことを提起し、研修を終わりました。
(持田千里、県連看護委員長・ソワニエ看護専門学校)

※本連載へのご意見・ご感想、または情報などをお寄せ下さい。

(民医連新聞 第1374号 2006年2月20日)

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