民医連新聞

2005年12月5日

“すぐ地域に出よう”と署名・訪問―札幌クリニック

【北海道発】藻岩山も雪化粧をしてすっかり寒くなった札幌で、一一月一七日の午後、勤医協札幌クリニックと札幌中央区友の会が、医療改悪反対の署名にとりくみました。

 参加者は友の会員七人、クリニック職員三人と、介護事業所の立ち上げを準備している法人在宅事業部の職員四人。

 中央区南西部の住宅街にある、友の会役員宅に集まって意思統一し、三組に分かれて地域に出ました。

 「憲法九条を守る署名」と、「保険で安心してかかれる医療を求める署名」(医団連)を訴えて歩きました。介護事業への要望も聞きとりました。

 友の会の荒川尚次会長が町内会長宅を訪問すると、地域に介護事業所ができることを喜び、友の会にも夫婦で入会してくれました。

 署名にもそくざに応じてくれました。「政府がこんな医療の改悪をすると、医療費のことで、親が子どもに頼らざるを得なかったり、頼るまいと気兼ねをしたりして、親子の関係に亀裂ができることだってある。こういうことはすべきでない」と怒りを込めて語りました。

 他の組でも、署名をとりながら、対話をすすめました。

 「夫の介護でたいへん。自分が通院する暇も、健診を受ける余裕もない」という女性、職場健診でガンが見つかったという労働者は、「入院することになったが、体のことも医療費も心配で」と、不安を口にしました。

*  *

 三八軒訪問し、三一軒で対話しました。医療署名三三人、憲法署名三六人分が集まり、友の会員も一二人増えました。

 札幌クリニック・石井広史事務長は「通院を続けている人は皆、『医療費の負担増はこたえる』と話していた。今回 訪問した地域は、比較的裕福だといっても良い地域ですが、立派な家も多い表面とは裏腹に、高齢者ひとりや高齢者夫婦だけの世帯が多く、医療費のことなど内 実はたいへんだったという実感をもった」と、訪問の感想をのべていました。

(斉藤浩司、組織広報部)

(民医連新聞 第1369号 2005年12月5日)

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