民医連新聞

2005年8月15日

第3回老年医学セミナー 医師など52人参加

七月二三日、保健医療研究所と全日本民医連は、第三回老年医学セミナーを東京で行いました。参加者は五二人。産業医科大学(公衆衛生学教室)松田晋哉教 授と宮城・長町病院の水尻強副院長が講演。「介護予防モデル事業」(東京・健康文化会)、「福祉施設運営事業者応募のとりくみ」(福岡・親仁会)の、指定 報告も行われました。
 松田教授は、介護保険制度の改正をテーマに講演。制度見直しの基本的な考え方、具体的な内容を報告し、真に必要な介護とはを語りました。そして、「地域 にある資源を介護予防の視点で見直せば、お金がなくてもできる」と介護予防とまちづくりの密接な関係をのべました。
 また日本の社会保障改革にとっていま必要なのは、財政論だけですすめる新自由主義的な改革ではなく、日本の社会保障の理念の議論だと指摘しました。
 水尻医師は、長町病院の通所リハの利用者を二年間追跡し、介護予防効果を研究した結果を報告しました。医療的な色彩の強い新予防給付で、医療・福祉サー ビスを一体的に提供できる利点を活かし、介護予防の強化を病院の方針に掲げた、と紹介しました。

(民医連新聞 第1362号 2005年8月15日)

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