民医連新聞

2005年3月21日

2003医療活動調査を全事業所で活用しよう(3) 山形民医連 3病院の分析から

 山形・鶴岡協立病院では、県連内の三病院の実態(患者さんの年齢層、疾病構造)を知ろうと、厚生労働省の全国調査データと医活調査の民医連同規模平均を活用して比較・分析を行いました。

 患者の年齢は全国調査と比較して、民医連はやや高齢です。県内三病院は、それ以上に高齢であることがわかりました。

 疾病構造では大分類構成比率は外来、入院とも民医連平均とは同じで、上位にあがる疾病にも大差はありませんでした。

 主な疾病では、外来は民医連平均と比べ、山形三病院は慢性腎不全の割合が高く、糖尿病、急性呼吸器系疾患が低い こと。退院は脳梗塞がかなりの割合を占め、外来に対し、呼吸器系疾患が多くなっています。死因疾病は、民医連平均との比較で大差はないものの、悪性新生物 の割合が低い結果となりました。

 山形県は高血圧性疾患が多い県と言われており、分析でも循環器疾患の多さがあらわれています。

 今回はじめて、全国調査、民医連の平均を当県連と比較し、様ざまな実態が明らかになりました。

 多様なデータが掲載されている医活調査をぜひ、比較・分析してみてください。(五十嵐静恵、鶴岡協立病院・診療情報管理士)

(民医連新聞 第1352号 2005年3月21日)

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