副作用モニター情報〈227〉 セファメジンαによるアナフィラキシーショック
セファメジンα(セファゾリン、CEZと略す)によるアナフィラキシーショックが報告されました。
(症例)50代男性。化膿性股関節炎の手術前にCEZ1gを生食20mlで溶解し、数分程度で静注。5分後に意識消失し、眼球上転、血圧低下。直ちにソル ラクト500ml・サクシゾン200mgの点滴静注開始。20分後に意識回復し、血圧正常となる。
手術は今回で9回目。前回までは、CEZ2g+生食100mlを点滴で静注。いずれも皮内テストは陰性で、今回も3日前にテストして陰性を確認していた。
厚生労働省は、昨年10月、アナフィラキシーの予知として皮内テストを行うことは、十分なエビデンスがない、として中止を提言しました。
全日本民医連は「安全情報No18」で、皮内テストを行っても安全性を十分確保したことにはならず、問診の充実と抗生剤点滴(注射)時の観察をいっそう徹底することを呼びかけました。
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ある事業所では、従来の皮内テストを廃止、医師による問診を確実に実施し、毎回投与開始時から5分間の観察と記録を開始しています。これと並行して、アナフィラキシー発生時の救急マニュアルを整備し、医師と看護師が連携して対応できるよう確認しています。
(民医連新聞 第1360号 2005年7月18日)
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