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副作用モニター情報(薬・医薬品の情報)

副作用モニター情報〈218〉 造影剤によるショック・過敏症に注意 問診で過去履歴の確認を

検査で使われた薬剤の副作用報告が10例あがりました。うち非イオン性造影剤が関与するものが6例です。下記3例は、アレルギー・副作用の履歴がありました。
(症例1)54歳女性、オイパミロンによるアナフィラキシー
(症例2)78歳男性、モイオパークによる全身紅潮・掻痒感
(症例3)65歳男性、オイパミロンによる薬疹
 このうち症例1は問診でアレルギー歴がありましたが、検査の重要性と処置の対策を説明し、患者も同意して使用した症例です。症例2、3は過去に造影剤の副作用歴がありました。
 造影剤の副作用は皮内テストで確実に予防できない、判断できない、という理由でテストアンプルが添付されなくなって約10年たちます。(1)問診による リスクの把握、(2)必要な場合は少量注入し十分な経過観察を行ったのち、検査を実施、(3)救急時の対策を講じて施行する、ようになりました。
 問診でアレルギー歴・喘息の有無を確認するのはこれらの患者がハイリスク群だからです。しかし患者がそれを認識していなければ、危険は回避できません。 情報は医療者間だけでなく患者とともに共有しましょう。また、造影剤を使用する検査について上記にそった安全確保ができているか再度点検をすすめましょ う。

(民医連新聞 第1351号 2005年3月7日)